「じゃあごめん、死んで」彼女は一言そう言うと、その見えないマシンガンを僕に向かって静かに放った。

僕らの敵は誰だろう?

僕らの敵は何だろう?

それを考えたことはありますか?

今の時点で僕の目の前には使徒も堕天使もゼントラーディもいません。

ついでに言うとどうしても倒さなければならない好敵手もいないし、どうしても超えたいと願う師もいません。


そんなわけで、僕のその見えないマシンガンは未だ放たれずにいます。


それはいいことなのか、危惧すべきことなのか、僕にはわかりません。

僕らの前に道はないけど、僕らの前には敵もいない。


でもいつかはマシンガンを放たなければいけないのかもしれなくて、引き金を引く準備はしてあるのかもしれなくて


ああ、もう完全に何が言いたいのかわからなくなった。


わからないから、とりあず、僕にコンドームをくれ